2020年度の税理士試験が終了しました。
コロナ禍という状況下のもとでの税理士試験、どうだったでしょうか?
税理士試験は予定通り実施
コロナ感染拡大の懸念の中、中止となる資格試験がありましたが、税理士試験は無事開催されました。
ただし、混乱もあったようです。
混乱1 受験票送付が遅れる
例年の税理士試験は、
● 6月 受験票送付
● 8月上旬 試験実施
でしたが、
今年は、
● 7月中旬 受験票送付
● 8月中旬 試験実施
となりました。
これは、コロナの感染防止の観点から、受験会場がなかなか決められなかったのではと思われます。
混乱2 受験会場の変更
東京近辺の受験者は、幕張メッセでした。
しかし、大規模イベントの人数制限の緩和の延長を行ったために、一部の人は、急遽受験会場が変更されるという事態が起きました。
会場は、TOC展示会場 、TKP市ヶ谷カンファレンスセンター 、神奈川県の横浜アリーナの3か所へ分散ということに・・・
受験者としては、かなり戸惑ったのではないでしょうか?
個人的には幕張は遠いので、近場の都内になるのは大歓迎でしたが。。
混乱3 受験会場付近の景色が変わる
受験会場の周辺で、専門学校の講師が声援を送ったり、解答速報を配ったり、人材紹介のチラシを配ったりという恒例行事が、コロナの影響に自粛されたようです。
ちょっと独特で活気ある、試験会場周辺の景色が見なられなかったのは残念です。
(個人的には、税理士試験に来たなあという、あの感じがいいんですけどね)
今年の特殊な試験問題
毎年、こんなのが試験問題に出るのか!?といった話題が出てきますが、今回は所得税と消費税で出たようです。
所得税 「競馬の払戻金」についての問題
これは、SNSでも話題となってました。
競馬の払戻金について、所得区分の説明を求めるという問題で、
● はずれ馬券は経費?
● あたり馬券は一時所得?雑所得?
といった内容です。
さらにこの競馬の払戻金の問題は訴訟になっており、判例についても回答しなければならないとのこと。
これは、会計税務の実務者で、日々税務ニュースを追っていた人には有利に働いたかもしれません。
(2019年の税務通信とかで、外れ馬券訴訟等の状況を取り上げていました)
税理士試験受ける人は、毎週、税務通信を読んでおいた方がいいかもですねぇ。
消費税 「電気通信利用役務の提供」に関する問題
これは、やはり出てきたかという感じです。
昨今は国境を跨いだデジタルサービスがどんどん増えている中で、リバースチャージは今後さらに実務で重要となってきますしね。
今後も、消費税法では「電気通信利用役務の提供」はしっかり勉強し、必ず押さえておく必要がある項目だと思います。
まとめ
コロナ禍の中で、異例の試験勉強、受験だったと思います。お疲れ様でした。
税理士試験の受験者は減少傾向にありますが、勉強は決して無駄ではなく、役に立ちますので、次に向けてまた勉強進めましょう。
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