「密」を避ける釣り・自転車銘柄【7309 シマノ】を分析

投資

2020年前半は、日本市場でもコロナ銘柄の急騰が起きました。
その後、テレワーク関連銘柄などが目立ちましたが、コロナ関連銘柄は比較的落ち着いてきたように思います。

しかし、あまり注目されていないのですが、

● 新型コロナウイルスの感染拡大で、通勤や通学に「自転車」が見直されていること、
● 自然の中で3密を気にせず楽しめる「釣り」の人気が高まっている

状況があります。

実際のところ、飲食や旅行にお金を使うことが少なくなった代わりに、
自転車にお金をかけている人も出てきました。

また、私の知り合いでも釣りを始めた、なんて話も聞こえてきました。

コロナによって、生活様式が変わってきたことにより、
これから業績が良くなってくるであろう企業があります。

その企業が、

7309:シマノ(市場東証一部)

です。

このSHIFT社は、
決算資料が非常に分かりやすくかつ動画での説明も行っており、
投資家を重視しているIR活動をしていると思います。

さらに早々と、コロナへの会社の対応を開示するなど、開示に関しては評価されてよい企業かと思います。

今回はその「7309:シマノ」を分析してみます。

シマノの事業

シマノの事業ですが、2つの事業で構成されています。

● 自転車部品事業
 (変速機等の駆動用部品、ブレーキ等の制動用部品等の製造・販売)

● 釣具事業
 (リール、ロッド、フィッシングギアの製造・販売)

創業は、1921年でありいわゆる老舗企業です。

海外事業も積極的に展開しています。
むしろ自転車部品事業は、ヨーロッパでの売上が主となっています。

2つの事業ですが、売上の割合でみると、

● 自転車部品事業 77%

● 釣具事業 22%

● その他 1%

といった構成割合です。

有価証券報告書のセグメント情報からは、
釣具事業が徐々に成長していることが読み取れます。

特に私が、注目しているのは釣具事業です。

このコロナ禍で、3密を避けるためのレジャーとして釣りをする人が徐々に増えているようです。

コロナ禍の状況は今後も続くと予想されますし、
生活様式が変わってくることも考えると、釣りというレジャーをする人は、これからも徐々に増えてくるのではないでしょうか。

このようなコロナ禍の状況において、私はこのシマノの釣具事業に注目しています。

シマノの強み

シマノの強みとしては、
● 自転車、釣りというレジャーは定番化しており、安定的な事業を展開している
ところだと思います。

さらに自己資本比率が90%代ということで、借入も少なく、財政面ではかなり盤石である点も強みと言えます。
(負債がホント少ないですね)

ここ数年は、売上、経常利益ともに横ばい傾向が続いていますが、配当も安定していますし、投資家としては長期投資に向いている銘柄とも考えられます。

さらに追い風となっているのは、コロナ禍の影響でしょう。

密とならない、サイクリングもさることながら、
釣りをする人も増えてきているのが、シマノの業績アップに貢献するのではないかと考えられます。

そういう意味では、シマノはコロナ禍銘柄ともいえるかもしれません。

シマノの過去5年経営成績

シマノの過去5年の経営成績は、

グラフにすると、

こんな感じで、業績は横ばい傾向です。

※SHIFTは12月決算です。

事業の性質上、急成長するようなものではありませんので、
まあこんなもんかな、というのが正直な感想です。

ただし、直近では、コロナ禍の影響を受ける釣具事業が伸びることが予想されます。

直近の経営成績を見てみましょう。(直近は9月の第3四半期決算となります)

売上は、前期から減収となっているものの、各段階利益については増益となっています。

第3四半期の釣具事業の分析では、

「日本市場では、緊急事態宣言の解除後、アウトドアレジャーとして釣りに注目が集まりました。
その結果、ファミリー層を中心とした新規参入者が増加し、特に中級・普及価格帯製品の販売が好調と
なりました。」

といった分析記載もあり、正に、釣具事業が増益に貢献していることが伺えます。

積極的なM&A対応が、SHIFT社の急成長を支えていると言っていいでしょう。

シマノの財政状態

シマノの直近、
過去5年の資産、負債及び純資産ですが、(直近、第3四半期決算ベース)

グラフにすると、

こんな感じです。

● 利益を着実に積み上げ、純資産が充実しています。

自己資本比率が

● 90%台

というだけあって、負債がかなり少ないのが特徴ですね。
財務体質は、かなり強固なものとなっています。

借入も極端に少なく、ほぼ自己資金で事業を回していることがわかります。

さらに直近期末のキャッシュフローの状況をみると、

事業で稼いだキャッシュを毎年積上げています。

キャッシュリッチな会社ですね。

投資活動CFの支出も毎期継続していますが、事業で稼いだキャッシュを大きく超えることなく、着実な投資をしているようにも見受けられます。

投資額が大きくないということで、急激な成長はないかもしれませんが、
裏を返せば、財務が超健全・強固ともいえます。

キャッシュ貯めこみすぎるのもまた問題ですが、
コロナ禍の先が見えない中では、むしろ財務が健全な会社の方が安心感があり、評価されるかもしれません。

シマノの会計注記情報(税効果会計)

私は経理担当者として、会計注記情報にも注目します。

とりわけ有価証券報告書の「税効果会計の注記」については、
将来、利益(税務上の課税所得)をどれくらい計上が見込めるかを判断する、補足情報として使うことができます。

この注記に問題がなければ、
財務諸表を監査する、監査法人が将来の利益(税務上の課税所得)の計上を承認していることになりますので、とりあえず将来に大きな問題を抱えていないと判断できます。

見方ですが、
有価証券報告書の「税効果会計関係ー繰延税金資産の発生の主な原因別の内訳」
をチェックします。

この表の真ん中あたりにある、
「繰延税金資産の合計」が当期大幅に減少していたり、
「評価性引当額の小計」が大きく増加していたりすると、
将来利益(課税所得)の計上が見込めないと判断していることなります。

シマノの場合は、
 前期と当期の「繰延税金資産の合計」に大きな変動はない
● 評価性引当額が大きく増加していることもない
ということで、とりあえず将来の業績も問題はないと考えることができます。

むしろ評価性引当額の金額が小さいことに驚きですね。
これは、将来継続的に利益を稼ぎ、継続的に税金を納めることが見込めるということを意味しています。

将来継続的に利益を計上できるという見通しについて、監査法人も特に問題なしと判断していますので、将来の業績は現状安泰とも言えます。

シマノの株価と指標

● PER(会社予想)35.7
● PBR(会社予想) 4.51
● 1株当たり配当 155円
※2020年11月7日時点

こんな状況です。

指標から見る限り、まあ割高といえます

過去の株価をみると、
● 当期の株価最高値は24,790円、最低値は12,930円
という状況でした。

チャートをみると、コロナ禍以後上げ続けています・・・

さらに、直近11月は年初来高値を記録しています。

ある意味チャートが素直ですね。
日経平均に合わせつつ、さらにコロナ禍による影響で業績も徐々に上がるといったことから、株価は上げ続けています。

株価はちょっと高くなってしまったため、ここから「買い」をいれるのはちょっと勇気が必要かもしれません・・・

さらに、
● 1単元の金額が2,476,000円と高すぎる
といったデメリットもあります。

とりあえず投資するかと思っても、気軽に買える金額ではないですね。
株式分割すればいいのにとも思うのですが、予定はなさそうです・・・

私のシマノへの投資判断

個人的に感じている、シマノの魅力は、

 コロナ禍時代の釣り、自転車の事業を展開している

 自転車関連の事業は、ヨーロッパを中心とした海外展開が成功している

 財務基盤が盤石すぎる

この3つだと思います。

特に、
コロナ禍が当面落ち着く気配がないため、釣り&自転車のレジャー需要が継続する
という外部環境による業績アップは当面期待できそうです。

ただ、株価指標だけみれば、高くなり過ぎた感がありますね。

時価総額にいたっては、2,295,747百万円と、上場企業でも時価総額ランキング上位に入ってきました。

一時は、日産の時価総額を超えたということでニュースにもなっていましたね。

ということで、個人的には、

● ちょっと下落したら、100株を投資しておきたいなあ、
● 財務基盤が強固なので、例え下落しても損切せず、長期でずっと保有してみようか!?

みたいなスタンスで考えています。

私が、シマノの株を購入するときは、SBIネオモバイル証券を使って、少額(1株~)投資で様子見してみます。

SBIネオモバイル証券だと、
● 少額投資ができて、
● さらに月額200円の手数料で、
● Tポイント使って株を買える。
というのが、他の証券会社と違っていて良いですね。

日本株を少額投資したい時は、SBIネオモバイル証券が最適です。

●SBIネオモバイル証券

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ここにきて、欧米はまたコロナ感染拡大傾向にあります。
その中で、自転車を使うという生活は増えてくることも予想されます。

さらに日本では、コロナの影響により釣りというレジャーが徐々に増えているといったことも見逃せません。

外部環境による、業績アップはこれからも見込めるでしょう。
ただし株価が高くなりすぎているんだよなあ、ということで、投資するかどうか悩みどころですね。

※決まり文句ですが、投資は自己責任です。
この記事での投資に関する責任は負えないことをご承知ください。


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