国税庁は、令和3年度の予算概算要求の中で、新型コロナウイルス対策等の経費として125億円を要望しているそうです。
その経費ですが、
納税者の負担軽減とICTを活用した課税・徴収の効率化
に係る経費が盛り込まれています。
ICTを活用した課税・徴収の効率化策として、具体的に、
税務調査時に、国税当局に提出する調査関係書類をe-Tax経由で提出する
といったシステムを構築ことが検討されているようです。
個人的には、非常に興味あるニュースです。
現在、このコロナ禍において、
国税庁における税務調査も大変な状況かと思われます。
納税者の状況も踏まえつつ、10月より税務調査が開始されているところですが、
感染対策として最も効率的なものは、書類を電子化することで、臨場・対面回数を減少させることではないでしょうか。
書類を電子化することの一環として、
今回の調査関係書類をe-Tax経由で提出するということができれば、調査効率も上がりますし、コロナウイルス感染対策にもなるので、期待したいところです。
現在は、
税務調査において、国税当局が調査対象会社から紙の書類を受け取り、持ち帰り対応することが多いと思います。
調査対象会社としても、紙の書類を整理整頓して調査資料を手渡ししていますが、
徐々に書類が電子で保存することが進めらている中で、わざわざ紙に印刷して調査資料を提出するには効率が悪すぎます。
また、税務調査では、調査官とメールのやり取りはできませんので、調査資料は紙ベースでのやり取りで進めざるを得ません。
このような状況を改善すべく、
今あるe-Tax機能を使って調査関係書類を電子で送れるようになるのは、国税側・調査対象会社どちらにとってもメリットがあると思います。
現在、e-Taxは申告書と法定調書等の提出に限られていますが、セキュリティ面の強化などすれば意外とすぐに実現できそうに思います。
税務調査関連の電子化対応、今後の動向を注視していきたいと思います。
![]() |
新品価格 |

コメント