転職テクニック

経理未経験者が派遣から正社員になる3つの方法!【現役経理部長が解説】

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経理の仕事をしてみたいけど、未経験で転職は難しそう…

派遣社員から、将来経理の正社員になれるのかな?

経理の転職では、実務経験がある人が優先される傾向があり、未経験者の転職は難しいと状況にあります。

そのため、いきなり転職するのではなく、派遣社員で経理の経験を積んでから正社員を目指すといった方法も考えられます。

そこで今回は、

経理の未経験者が、

派遣社員から経理の正社員になるための

「3つの方法」について解説します。

未経験だけど経理の仕事をしてみたいと考えている方は、派遣社員の仕事に携わる方法がわかります。

また派遣社員から正社員として経理の仕事に就く方法がわかります。

現役の経理採用担当が、現在の派遣社員の採用状況も含めて、くわしく解説していきますので、ぜひチェックしてみてください。

☞この記事の解説者:経理部IS

・現役東証一部上場企業の経理部長です

・中途採用の書類選考・面接官も担当しています

・実際に派遣から経理の正社員採用もしました

※派遣から経理の正社員になるには、経理に強い派遣会社への登録が必要です。こちらの記事でオススメの派遣会社を解説していますので、参考にしてください。

参考記事:経理未経験者にオススメする派遣会社5選【現役経理部長が厳選して解説】

Contents

経理未経験者が派遣から正社員になる3つの方法

未経験者が経理の仕事で正社員を目指す場合、転職活動で未経験可の求人に応募するほか、派遣から正社員を目指す方法があります。

紹介予定派遣から正社員になる方法

・一般派遣から正社員になる方法

・派遣社員で経理の経験をしてから転職する方法

この3つの方法のうち、自分に合った方法を選択して正社員を目指すことができます。

実際に経理未経験でも、派遣から正社員となる事例はあるのですか?

事例はありますよ。
私自身、経理の派遣社員を、正社員として採用した経験があります。

記事の解説者である私自身、複数の会社で、

・紹介予定派遣で、派遣期間終了後に正社員として採用した実績

・一般派遣から仕事がしっかりできることを理由に採用した実績

・中途採用で派遣社員において経理経験を積んだ人を採用した実績

それぞれ派遣から正社員として採用した経験があります。

【参考記事】経理未経験者が、派遣から正社員に採用された実例を紹介【現役経理部長が解説】

また、以下のような事例もあります。

出典:ジャスネットスタッフ「派遣スタッフインタビュー」より

このように、派遣から経理の正社員で採用された事例は多くあります。

ではここから、経理未経験者が派遣から正社員になる3つの方法について、それぞれ具体的に解説していきます。

紹介予定派遣から正社員になる方法

紹介予定派遣からは、どうやって正社員になるのですか?

紹介予定派遣から正社員になる方法を知る前に、まず「紹介予定派遣とはどのような派遣なのか?」について確認していきましょう。

紹介予定派遣とは、派遣期間(最長6か月)終了後、正社員として採用することを前提とした派遣です。

派遣期間中は、試用期間として派遣社員・会社側双方が、これから正社員として働いていけるか見極めします。

そして、双方において問題がないことが確認できたら、正社員へ採用するという流れになります。

この紹介予定派遣ですが、経理未経験者にとっては2つのメリットがあります。

経理の紹介予定派遣メリット

1つ目のメリットは、

「未経験の経理の仕事が自分にできそうか?」

「自分に合っているか?」

確認できる点です。

紹介予定派遣では、派遣期間中、実際に経理の仕事を体験できる「お試し期間」でもあります。

この期間に「経理の仕事ができそうか?」「自分に経理は合うか?」確認できます。

経験したことがない経理の仕事を初めてするとき、やっぱり不安ですよね。

その点紹介予定派遣では、経理の仕事を派遣期間中にお試しできるので、経理未経験者にとってもメリットになります。

2つ目のメリットは、

事前に職場の雰囲気を知ることができる点です。

紹介予定派遣では、派遣期間中に実際に職場で働いて、自分に合うかどうか確認することができます。

実際に働いてみて、ブラック企業だったり、パワハラ問題があるような会社だった場合、正社員になる前に入社を辞退できます。

一方、転職で正社員となった場合、入社後社風になじめなかったり、会社がブラック企業だった場合でも、すぐに退職するのは難しいです。

(たとえすぐに退職できたとしても、すぐに辞めたという経歴がついてしまいます)

経理の紹介予定派遣デメリット

一方、デメリットもあります。

紹介予定派遣は、派遣期間後、正社員として採用されることが前提となっていますが、確実に正社員になれるわけではありません。

ちょっと古いデータですが、厚生労働省の調査では、紹介予定派遣から直接雇用される割合はおおよそ50%と発表されています。

(2017年4月1日~2018年3月31日のデータ)

・紹介予定派遣で派遣された労働者数:38,239人

・紹介予定派遣から直接雇用された労働者数:19,008人 


割合にして49.7%

また、独立行政法人 労働政策研究・研修機構の調査では、直接雇用された人のうち、実際に正社員となった人は、57%だということです。
(残りは契約社員やパート)

出典:独立行政法人 労働政策研究・研修機構調査

これらの調査結果を踏まえると、紹介予定派遣から正社員となる割合は約28%程度となります。

(紹介予定派遣から直接雇用された割合49.7% × 直接雇用された人のうち正社員になった割合57% =28.3%)

かんたんに正社員になれる、とは言い切れないところがデメリットです。

紹介予定派遣からでも、100%正社員になれるわけじゃないんだね・・・

紹介予定派遣のうち、28%程度が正社員になれるということです。

しかしデータには、派遣社員から正社員のオファーを断っている場合も含まれていますので、実際には正社員になれる割合は、もう少し高めです。

派遣社員と会社側の双方で合意が必要であるため、必ず正社員となれるわけではありません。

ただし、正社員を前提とした派遣という点では、紹介予定派遣を検討する価値はおおいにあります。

一般派遣から正社員になる方法

一般派遣からはどうやって正社員になるのですか?

一般派遣では、派遣会社に求人を依頼した企業へ派遣された後、原則3年を限度に同じ会社で働きます。

その派遣期間中に、経理での仕事ぶりや人柄が評価された場合、会社側から

「そのまま正社員として働いてほしい」

とオファーされることがあります。

一般派遣の場合は、基本的に正社員で採用することを目的としていません。

しかし、派遣期間中の仕事や人柄の評価次第によっては、派遣期間満了後に正社員として採用される場合があります。

【参考記事】経理未経験者が、派遣から正社員に採用された実例を紹介【現役経理部長が解説】

経理の一般派遣メリット

一般派遣のメリットは、未経験であっても経理の仕事に就きやすいということです。

会社では、経理スタッフを採用する場合、一般派遣でスタッフを採用することが多くあります。

正社員採用の場合、社内手続きに時間がかかるといった理由で、まずは派遣社員をお願いすることが多いのです。

実際、私が所属する会社でも、そのような事例は多くあります

正社員で経理を目指すよりも、一般派遣のほうが、経理の仕事に携われる可能性は高いという点がメリットになります。

さらに一般派遣では、3年を限度に同じ会社で働き続けることも可能です。

この3年間で人柄や仕事を評価されれば、会社側から正社員へオファーされるといったケースも多くあります。

3年間も働いていると、かなり仕事も覚えることができ、

・他の社員と同様に経理の戦力となり、会社としても「抜けられては困る!」ことになります。

・そして会社側は「そのまま正社員としていてくれないかな?」と打診することが多いのです。

このように、一般派遣では、

・未経験であっても経理の仕事につきやすいこと

・3年間働き続ければ経理の経験が得られ、戦力としてそのまま正社員となれる可能性があること

がメリットになります。

経理の一般派遣デメリット

一方、一般派遣は正社員採用を前提とした派遣ではないため、紹介予定派遣と比べると正社員になれる可能性は低いのが実情です。

派遣期間中に仕事や人柄を評価され、そのまま正社員になれる場合もあります。

しかし、会社側の都合やタイミングによっても変わりますので、正社員になることを目的として一般派遣を選択することはおすすめできません。

その代わりに、経理の仕事に就いやすいという一般派遣のメリットを生かして、あくまで経理の実務経験を積むことを目的とするのが、オススメです。

派遣社員で経理の経験をしてから転職する方法

経理の転職では、実務経験がある人が有利となる傾向があります。

会社としても経理の実務経験があった方が、即戦力としてすぐに働いてもらえるので、求人には「実務経験必要」という条件をつける場合も多くあります。

もちろん未経験可の経理の求人もありますが、経理の実務経験をしていた方が、応募できる求人が増えるので転職では有利になりますね。

やっぱり応募できる求人が多い方が、転職できる確率も上がりますよね

そこで、経理の未経験者におすすめなのが、派遣から経理の実務経験をして転職を有利にする方法です。

一度派遣社員で、経理の仕事をすれば、「経理の実務経験あり」となります。

そして実務経験が必要な求人に応募することができます。

職務経歴書に、経理の実務経験を書くこともできます!

応募できる経理の求人を増やして、転職を有利に進めるため、一度派遣から経理の仕事を経験するのも1つの方法ですね。

さらに派遣社員の場合は、仕事の時間は基本定時で終わりますので、比較的プライベートを充実させることができます。

そのメリットを生かして、仕事以外の時間は簿記などの資格の勉強をして、転職対策をすることもできます。

参考:経理未経験者は要チェック!転職に有利な資格は3つ!【現役採用担当が解説】

このように、将来、経理の正社員へ転職をすることを前提に、派遣で経理の実務経験を積むという方法も選択肢の1つです。

まとめ

今回は、経理未経験者が派遣から正社員になる「3つの方法」について解説しました。

派遣から経理の正社員になるには3つの方法のうち、いずれかの方法を検討してください。

・紹介予定派遣から正社員になる方法

・一般派遣から正社員になる方法

・派遣社員で経理の経験をしてから転職する方法

紹介予定派遣から正社員になる方法は、

派遣契約終了後(最大6か月)に正社員になることができます。

しかし正社員となる条件として、派遣社員と会社双方の合意が必要です。

また調査結果から正社員になる割合は30%程度で、必ずしも紹介予定派遣の全員が正社員になれるとは限りません。

一般派遣から正社員になる方法は、

派遣期間3年間のうちに、しっかり仕事を覚え人柄も評価されると、そのまま正社員としてオファーされる可能性があります。

しかし3年という時間が少々長く、確実にオファーされるわけではなりません。

派遣社員で経理の経験をしてから転職する方法は、

派遣で経理の経験を積んで、転職活動して正社員になる方法です。

自分の頑張り次第ですが、正社員になれる可能性としてはこちらの方が高いかもしれません。

紹介予定派遣や一般派遣で経理の実務経験を積んだあとに、正社員を目指して転職するというのがこの方法になります。


今回ご紹介した内容は、経理の未経験者が、派遣から経理の正社員を目指すという方法でした。

未経験から経理に転職する場合、いきなり転職活動をするのではなく、派遣から経理の実務経験を積んで正社員となる方法もあります。

未経験でも経理の正社員になる方法として、派遣から始めることも1つの選択肢として検討してみてはいかがでしょうか。

※派遣から経理の正社員をめざすには、経理に強い派遣会社への登録が必要です。こちらの記事でオススメの派遣会社を解説していますので、ぜひチェックしてみてください。

参考記事:経理未経験者にオススメする派遣会社5選【現役経理部長が厳選して解説】

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