税理士試験の申込者が減少している…【それでも税理士試験の勉強を、おすすめする理由】

資格

ここ数年、税理士試験の申込が、8年間で4割も減少している状況にあります。

税理士試験ってそんなに魅力ないの?

魅力ないなら、勉強しても意味ないかなあ

IS課長
IS課長

税理士試験の勉強、する意味あります!

税理士の試験申込者数が半端なく落ち込んでいますが、だからと言って魅力がない試験とは言えません。

その理由を解説します!

☞ 解説する私は、
税理士試験2科目合格済み。
現在は税法科目も勉強して、スキルアップ目指してます。

税理士試験の勉強を、おすすめする3つの理由

ここ数年、税理士試験の申込者が減少し続けており、税理士資格の魅力が低くなっていますが、
それでも税理士試験の勉強を、おすすめします。

おすすめする理由ですが、

● 税理士になれなくとも、科目合格の勉強は経理実務に役立つ

● 科目合格するだけでも、転職に有利

● IT化に対応できる、若手税理士が求められている

この3つです。

勉強すれば、必ずメリットを享受できます。

科目合格の勉強は、経理実務に役立つ

税理士試験ですが、合格するまで5科目取得する必要があります。

その中でも、必修科目である、

● 簿記論
● 財務諸表論

の勉強は、会社の経理実務においてもかなり役に立ちます。

特に、上場企業やその子会社で決算を担当する場合、

・ 財務諸表論で学んだ理論
・ 簿記論で学んだ計算手法

これらを使って、実務処理する場面も多々出てきます!

・ 理論を知っていると、監査法人とのお話もうまくいきます
・ 計算手法を知っていると、決算処理に悩まず処理がスムーズにできます

IS課長
IS課長

私自身、勉強しておいてよかった!
という場面が何度もありました。

さらに、

● 消費税法

については、理論を知っていると知らないとでは、経理実務に大きな影響が出ます。

私の場合、
会計システムや基幹システム導入の時に行った、消費税設定対応で、消費税法で学んだ知識が生かされました!

また、日々の取引でも必ず消費税は発生するので、消費税法の科目勉強、かなり使えます。

税理士資格の取得を目指すのもありですが、
以下のような、

● 上場企業やその子会社で経理をやりたいと思っている方

● すでにその会社で経理をやっており、スキルアップを望む方

このような方は、税理士試験の勉強にチャレンジすることをおすすめします。

IS課長
IS課長

税理士試験の勉強、
かなり、経理の実務で役に立ちます!

科目合格するだけでも、転職に有利

会社で経理に携わる方なら、税理士試験の科目合格の難易度の高さを知っています。

1科目合格しているだけでも、
● 努力ができる人
● 長期間勉強を続けられる、忍耐を持った人
● 相当程度の会計、税務の知識がある人

という評価を受けます。

1科目合格していると、もちろん社内でも評価対象になりますが、
特に転職時には、1科目合格の本領が発揮します。

現在、中途採用を担当している私は、

IS課長
IS課長

応募者の履歴書の資格欄に「税理士科目合格」が
あれば、優先して書類選考を通しています。

また、私自身が転職活動をしている時、税理士試験の科目合格があると、書類選考の通過率が高くなったこと、身に染みて感じました。

それだけ、経理の転職では、税理士試験の科目合格は高く評価されているのです。

そして、転職時には科目合格が有利に働くのです!

IT化に対応できる、若手税理士が求められている

税理士業界は、平均年齢が60歳以上と示されています。

IS課長
IS課長

相当な高齢化が進んでいます

現在は、従来の税理士が顧客を囲っており、若手税理士では新規参入が難しいといったお話も聞きます。

しかし、会計税務を取り巻く環境は、ITにより大きく変わってきています。

全自動のクラウド型の会計ソフトが発展

従来は、法人の申告や記帳業務などを代行することが、税理士事務所の一般的業務でした。

しかし、昨今は全自動のクラウド型の会計ソフトが登場するなど、法人側で簡単に日々の経理処理ができるようになりました。

例えば、このマネーフォワードや、

この、Freee、

従来の経理業務を大きく変えつつあります。

ユーザー側で、経理処理を完結できるようになるため、記帳業務の代行などは不要になる可能性があります。

代わりに、
● ソフトの導入・設定をする
● 使い方を教える

といったサービスの提供が、必要になってきています。

申告書作成のシステム自動化も見えてきた

マネーフォワードやFreeeなど、クラウド型の会計ソフトなどでは、申告書も作成できる機能があります。

これは、将来的に自動で申告書作成・電子申告までできてしまう可能性が高いです。

税理士が今まで代行してきた、法人の申告業務もシステムに代わってしまうと想定されますが、

● ソフトで自動申告するための設定、維持メンテナンスのサービス
● 自動申告のための操作を教える

といったサービスの提供が、求められる可能性があります。

経理処理全体の自動化

現在も、

● AIによる経理業務の自動化(たとえば、仕訳の自動起票など)
● RPAの活用によるルーチン業務の自動化

が実行され、経理業務の自動化という流れは加速しています。

そして、IT化により経理実務の取り巻く環境は、大きく変化しつつあります。

このような中、ITを活用して経理業務の効率化をしていただける、税理士が求められているのは事実です。

私の会社では、実際に子会社の顧問税理士を、ITで業務効率推進できる方に変更するといった取り組みを始めています。

IS課長
IS課長

ITに強い税理士は、
むしろ今後は稼げるチャンス

現在の高齢化している税理士業界ですが、
ITに強い若手税理士が活躍でき、さらに稼げる可能性があるので、税理士の資格はおすすめできると思います。

IS課長
IS課長

最近では、今回電子申告の環境構築の際、税理士からアドバイスをもらうなど、IT関連のフォローをしてもらってます

まとめ

税理士試験の申込者の減少は、今後もこの傾向が続くことが予想されます。

しかし、

● 税理士になれなくとも、科目合格の勉強は経理実務に役立つ

● 科目合格するだけでも、転職に有利

● IT化に対応できる、若手税理士が求められている

といった理由により、勉強しても損はない資格試験だと思います。

私も、税理士試験の勉強をしてメリット享受してますよ。

・ 決算実務に使える
・ 転職では書類選考に有利に働く
・ 社内でも評価され、重要な決算処理を任される

IS課長
IS課長

私自身、科目合格の勉強をしたおかげで、
こんなメリット享受してます

今は、むしろ受験者数が少ないことをチャンスととらえ、税理士試験の勉強にチャレンジしてはいかがでしょうか。

難しい試験ですが、勉強するだけの価値はありますよ!

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