財務諸表論に合格した人は、
どうやって勉強したんだろう?
合格した人のリアルな体験談を聞いてみたいです
今回は、税理士試験の財務諸表論について、私が合格するまでの体験談をご紹介します。
☞この記事の解説者は、
働きながら、Web講座を使って税理士試験の財務諸表論に合格しています。
☞今回の記事は、
私が、Web講座を使って財務諸表論に合格した時の体験談をご紹介します。
☞財務諸表論の勉強をする方は、
財務諸表論の勉強法をする際、この記事を参考にしてもらえればと思います。
税理士試験 財務諸表論に合格するまでの体験談
私は、数年前に税理士試験の財務諸表論に合格しています。
どのように勉強して合格できたか?ですが、
① 働きながら、平日2~3時間勉強
② 土日祝日は、5時間勉強
③ Web講座(ネットスクール)を使用
④ 途中までは簿記論も並行して勉強(結局は財務諸表論を優先)
⑤ 勉強期間は、9月~7月の11か月間(8月初旬に受験)
このような勉強を続けました。
基本、毎日休みなしで勉強をしました。
その結果、
● 財務諸表論は、1発合格することができました。
合格した時の私のスペックですが、
① 上場企業の子会社で、経理課長で決算業務統括
② 簿記1級までは取得済み
という、決算実務経験あり、簿記1級取得済みでした。
財務諸表論を勉強するうえで、決算実務の経験があることはかなり有利に働いたと思います。
ちなみに、なぜスクールを使ったかというと、
● 独学で簿記1級を取得した時、独学では合格まで時間がかかりすぎる
ということを知ったたためです。
お金をかけても、効率よく、早く合格したいという思いがありました。
財務諸表論の勉強時間はどれくらいだった?
私の場合、簿記論も並行して勉強をしました。
簿記論の勉強を除いて財務諸表論だけとした場合の勉強時間は、
平均すると1日あたり3.0時間程度になると思います。
335日(11か月) ✖ 3.0時間 =1005時間程度
合格するまでに、ほぼ1000時間程度かかっています。
一日あたり平均3.0時間の勉強時間を確保できたことが勝因だと思っています。
また、当時は経理で決算を担当していましたが、
● 業務より、資格取得を最優先していた
ということがあります。
当時は、職場で理不尽なパワハラにもあっていたこともあって、
仕事を頑張ろうという気がありませんでした。
むしろ、パワハラを受けていたことで、
早く財務諸表論に合格してこの会社辞めてやろう!
と気合いを入れて勉強しました。
パワハラを受けていたことをバネにして、財務諸表論の勉強に力を注いだといった状況でもありました。
結果としてパワハラを受けていたことが、
資格取得の原動力となりました。
スクールでの一般的な勉強時間は?
スクールなどでは、財務諸表論の勉強時間は500時間程度と提示されています。
しかし、いくら経理実務経験があったとしても、初学者で働きながら勉強する場合は、合格するには500時間は厳しいでしょう。
授業を受けて、さらに復習して問題を解くといった繰り返し勉強を毎日して、
800時間は必要かもしれません。
(1年間で考えると、一日2時間以上の勉強は必須でしょうね)
私自身の経験として、確実に合格するには、
できるだけ取りこぼしが無いように網羅的に勉強する必要がありますので、
やはり1000時間程度の勉強時間は、確保しておいた方が良いと思っています。
(1年間で考えると、一日3.0時間程度の勉強は必須でしょう)
いずれも、
「毎日勉強時間を確保することができる」
ことが前提となっています。
スクールを使ってどのように勉強したか
私のスクールを使った勉強法は、
① Webのライブ講義を受講 (必ずライブで講義を受講した)
② 財務諸表論の理論問題は、Web講義で配布されたオリジナルのPDFデータを使用。そのPDFを印刷して、内容をひたすら読んで書いて、理論を暗記する。
③ 財務諸表論の計算問題は、テキストに沿ってWeb講義を受講する。
講義終了後はひたすら問題を解く。
④ 予想問題、過去問題は、まず自力で問題を解く。
その後Web講義で解き方を教えてもらい、再度問題を解きなおす、これを繰り返す。
⑤ 講師への質問は、基本Webライブ中にチャットで質問する。
このような勉強をしてきました。
毎週決まった時間に勉強することを日課にするため、授業は必ずライブでWeb講義を受けていました。
(オンデマンドでの受講はしない)
自宅でWebライブ講座を受講した後は、
● 問題を解く(計算問題)
● 理論を暗記する(理論問題)
を繰り返します。
スクールでは、試験に合格するための理論暗記方法や、計算問題の解き方といったテクニックを教えてくれますので、教わったテクニックを使って、計算問題を解いたり、理論を暗記しました。
ちなみに、私が使ったスクールは、
● ネットスクールです。
このネットスクールは、授業はライブ配信をしていることもあり、Webに特化しつつも、通学のスクールに近い感じです。
財務諸表論の授業料は、テキスト・問題集込みで、約13万円程度です。
私は、簿記論と財務諸表論セットを申し込んで、セット価格20万円程度でした。
最近のWebに特化したスクールに比べると、費用はちょっと高めです。
費用はちょっと高めでしたが、それ以上にスクールを使う効果はありました。
とにかく、授業で教わった通りの勉強を行い、解き方テクニックを身に着けたことが、1発合格に繋がったと思います。
スクールを使うメリット、デメリット
財務諸表論の勉強でスクールを使って分かった、スクールのメリット、デメリットですが、
★スクールを使うメリット
● 問題の解き方、理論の覚え方を教えてくれる
● 効率的な電卓の使い方を教えてくれる
● 試験に合格するためのテクニックを教えてくれる
● 効率よい勉強法を教えてもらえるため、勉強時間を短縮できる
★スクールを使うデメリット
● 授業料は、独学と比べてかなり高くなる
● 特別な理由がない限り、中途解約ができない。
(基本授業料は前払い、途中で勉強を諦めると授業料を損してしまう)
● 講師に当たり外れがある
こんな感じですね。
スクールを使うメリットは、なんといっても
● 合格するためのテクニックを教えてくれる
ことですね。
意外と良かったのは、効率の良い電卓の使い方を教えてもらえたことです。
試験では1分1秒たりとも時間を無駄にできません。
効率よく電卓を使えると、計算問題で時間短縮ができるので、重要だと思います。
独学では、そう簡単に合格するためのテクニックを身に着けることはできませんよね。
一方、デメリットは、授業料が高いことと、途中で諦めたら授業料が無駄になることです。
仕事やプライベートで、どうしても途中で勉強を諦めなければいけない場合にも、基本は授業料を返金してもらえませんので、注意が必要です。
また、スクールでは講師の当たり外れもあります。
教え方がうまい、自分に合っている相性がいい講師だった場合はいいのですが、
そうでない場合は、授業料が損してしまったと思わざるを得ませんね。
私は、良かった講師・ダメだった講師、
両方経験しました。
ちなみに、私が使ったネットスクールの財務諸表論の講師は、
かなり良かったです。(私と相性がよく、当たりでした)
事前に用意されていたテキストは使わず、
講師が独自で作成した理論用レジュメをメインで使うという、ちょっと変わった授業でしたが、これが理論を覚えるのに最適でした。
「講師に当たり外れがある」
こればっかりは、運にも左右されますので、何とも言えませんが結構重要です。
簿記論も一緒に勉強するのはおススメできない
私は最初、財務諸表論と簿記論を同時並行して勉強していました。
スクールも
●簿記論・財務諸表論セット
のコースを選択して、両方の授業を受けていました。
とりあえず、授業は簿記論、財務諸表論どちらも受けたのですが、簿記論については授業を受けただけで終了。
結局最後の方は、財務諸表論を最優先で勉強をしました。
簿記論については、内容を理解したものの試験対策は全くできずの状態でした。
簿記論と財務諸表論、勉強の仕方や、問題の質が大きく違うことに、後から気が付きました・・・
実際に、簿記論と財務諸表論を同時並行して分かったことは、
問題の質がかなり違うこと、試験の対策方法も異なるということです。
簿記論、財務諸表論どちらも同じ会計の試験ですが、試験内容は異なるため、働きながらだと同時に試験対策を行うには時間が少なすぎます。
このため、勉強を始めて7か月後には、
● 簿記論はとりあえず受験だけする
● 合格の第1優先は財務諸表論とする
といった、路線を変更をしました。
私が体験したことから言えるのは、
● 時間にかなり余裕があれば、簿記論・財務諸表論を同時に勉強することは可能
● 働きながら勉強するのであれば、どちらか1つに集中すべき
ということです。
時間に余裕がある方や自信満々の人は別ですが、それ以外の人はできれば、簿記論・財務諸表論どちらか1つに絞って勉強することをおススメします。
まとめ
今回は、私がスクールを使ってどのように財務諸表論に合格したか、体験談を解説しました。
税理士試験の科目勉強は、
お金をかけてスクールを使って勉強しないと厳しい
金銭的に余裕がない人は、
Webに特化したスクールなどを選んで、コストを削減する
この2つしかないと思います。
(すごく頭がいい人は、独学でも行けるかもしれませんが。。)
一番ダメなのは、
とりあえず独学してみたけど、全然うまくいかないと言って、
スクールに通いなおすことです。
だったら、最初からスクールを使った方が効率がいいです。
税理士試験の財務諸表論は、
● スクールを使うことを前提として、
● Web講義をメインとするか、通学とするか
をまず最初に決めた方がいいですね。
Web講義、通学それぞれメリット・デメリットがあります。
どちらが自分に合うか、勉強を継続できるかを考え選択しましょう。
さらに、Web講義の場合は、料金も安く、スマホやタブレットを活用した新しい勉強法を提供するサービスもありますので、このあたりも検討する必要があると思います。
私は、ネットスクールのWeb講座を受講して、財務諸表論に合格できました。
(財務諸表論の講師が良かった!)
クレアールやスタンディングは、
● 料金的にリーズナブル
● スマホやタブレットでも受講できるよう授業を工夫している
といった特徴もあり、検討する余地はありそうです。
これらのWeb講座は、こちらで詳細解説していますので、参考にしてみてください。
最後に、税理士の資格が取得できなくても、財務諸表論などの科目合格しているだけで、
● 転職に有利になります。
● 経理担当者は、理論をちゃんと覚えることで経理業務の理解度が深まります。
私自身、財務諸表論に合格していたことが、転職の時に大いに役に立ちました。
合格するまでは大変ですが、合格したときのメリットは大きいので、
財務諸表論の勉強チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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