簿記3級って、どうやって勉強したらいい?
独学で合格できる?
こんな疑問に回答してきます。
日商簿記3級は、初心者がまず最初に勉強する簿記の資格です。
そして、初めて簿記にチャレンジする方は、どうやって勉強したらいいか悩むところです。
そこで今回は、
●簿記3級はどうやって勉強すればよいか?
●独学で勉強する場合のシンプルな勉強方法は?
この2点に絞って解説します。
☞この記事の解説者
●日商簿記1級、2級、3級取得済み
●スクールや独学、どちらも経験しています。
●現在、東証一部上場企業の経理課長やってます。
経理の実務経験20年以上、簿記の資格はすべて取得した経験を踏まえて、簿記3級の勉強方法を解説していきます!
簿記3級はどうやって勉強すればいい?
簿記3級を勉強するとき、まず最初に決めることは、
どうやって勉強するか?
です。
どうやって勉強するかは、2つしかありません。
●スクール(専門学校)を使って勉強する
●独学する
まず最初に、どちらかを選択する必要があります。
スクール(専門学校)を使って勉強する
簿記の3級勉強をする時、資格取得のためのスクールを使うのが一般的です。
その理由は、
●時間をかけずに早く合格できる
これが最大のメリットです。
資格に合格するには、それなりのテクニックが必要です(どんな試験でもテクニックは重要ですね)
このテクニックを教えてくれて、初心者では分かりずらい箇所も、簡単にわかるように教えてくれるので、結果的に時間をかけず早く合格することができます。
一方デメリットは、
●お金がかかる
ということです。
当り前ですが、スクールで教えてもらう以上、受講料はかかりますね。
最近では、オンライン講座も活発に行われており、わざわざ学校に通って勉強する必要もなくなりました。
より身近に、より簡単に、スクールを使える環境になりましたので、簿記の資格を取ろうとしている人はスクールを使うことが多いです。
お金はかかってもいいから、早く合格したい!
と考えている方は、スクールを使うのをおすすめします。
独学する
簿記3級の勉強をする時、できるだけお金をかけたくない。このように考えている人は、独学を選択してください。
独学だと、テキスト代と問題集だけで済みます。
●スクールに比べてお金がかからない
これがメリットですね。
一方デメリットは、
●合格するまでに時間がかかる
ことになってしまいます。
しかし、簿記3級レベルだったら、独学も可能です。
スクールよりはちょっと時間がかかるかもしれませんが、働きながらでも、半年間続けて勉強すれば合格できます。
半年間、しっかり勉強できると思う方は、独学を選択するのもありです!
※簿記2級、1級になってくると、独学は非常に厳しくなりますので注意が必要です。
簿記3級 働きながら独学で受かる勉強方法
日商簿記3級、働きながら独学しても合格は可能です。
独学では、この3つを用意さえすればOKです。
●市販のテキスト
●市販の問題集
●市販の過去問や予想問題
この3つを揃えたら勉強開始ですが、具体的にどうやって勉強を進めればいいのでしょう?
結論、独学の勉強方法は、
① テキストを15分~20分読んでみる。
② テキストにある、設例を解いてみる。
③ 問題集を解いてみる。
ひたすらこれを繰り返すことだけです。
テキストと問題集が最後まで行ったら、また最初からこれを繰り返します。(できれば3回程度)
※なお、設例・問題集を解くときは、
● ちゃんと計算機を叩いて、
● 紙に計算過程を書いて、
● 答案用紙に答えを書いて、
手を動かしてください。
手を動かさないと、頭に入ってきません。読むだけだとすぐ忘れてしまいます。
それが終わったら、
①過去問を解く
②過去問で分からなかった箇所、間違った箇所を、テキストで見直す
これを繰り返します。
過去問が終わったら、予想問題も同じように繰り返します。
これを続けると、徐々に問題が解けるようになっていきます。
テキストを読んで、問題を解く。
その繰り返しで非常にシンプルな勉強方法です。
具体的な勉強方法
簿記3級は、大きく4つのカテゴリに分かれています。
① 簿記の基本原理
② 日々の取引の処理(仕訳)
③ 決算処理
④ 株式会社の会計処理
市販のテキストもおおよそこの順番で、解説されています。
むしろ、順番どおりに読まないと問題は解けません。
必ずテキスト順に勉強を進めてください。
さらに、項目にもテーマが分かれています。
たとえば、②日々の取引の処理(仕訳)では、
・商品売買
・現預金
・小口現金
・手形
・その他~
などのテーマがあります。
勉強の方法としては、テーマごとに
① テキストを15分~20分読んでみる。
② テキストにある、設例を解いてみる。
③ 問題集を解いてみる。
これを繰り返すのがいいですね。
受かるまでの勉強時間は、どれくらい?
結論、人によるです。
当たり前ですが、それぞれ事情が異なるので、人によるとしか言えません。
ただし、初学者の場合で、一定の目安をおいて説明しますと、
1日1時間程度の勉強で、3・4か月くらいはかかるでしょう。
サボる日もあることを考えると、5・6か月くらい余裕をもってもいいかもしれません。
おすすめとしては、
① テキスト読込と問題を解く期間 3か月
② 過去問、予想問題を解く期間 2か月
これくらい余裕をもって、勉強した方がいいかと思います。
もちろん、
集中して勉強すれば受かるのも早いですが、働きながらだとキツイですね。
働きながら、
無理せずコツコツと勉強するのがおススメ
ただし、どうしても短期集中で簿記3級を取りたい場合、サボり癖がある人は、独学よりスクールに通った方が早いです。
独学よりお金はかかってしまいますが、
●時間をお金で買う
と考えると、効果はあるかもしれません。
分からないところは質問できますし、問題を解く「コツ」や「テクニック」を教えてもらえるのが、スクールのメリットですしね。
独学のおすすめ テキスト・問題集
簿記3級のテキスト、問題集はいろいろ出版されているので、
選ぶのに悩みます。
自分の好きなデザインで選んでも良いですが、確実におすすめできるのが、
TAC出版のテキスト、問題集です。
その中でも、
このテキスト、問題集と過去問があれば間違いはないです!
私もこれを使いました
この他にも、デザインや絵を多用して分かりやすく説明しているテキストもあります。
最終的には、自分の好みになるかもしれませんが、テキスト・問題集・過去問集は、一式同じ出版社でそろえるのがよいですね。
まとめ
今回は、
●簿記3級はどうやって勉強すればいいか?
●働きながら独学で受かる、簿記3級の勉強方法
について解説しました。
とにかく早く合格したい人は、手っ取り早くスクールを使いましょう。
独学の場合は、
テキストを読み込んで、問題集を解く
これを繰り返すというシンプル勉強方法を実践しましょう。
結局は近道などはなく、コツコツ地道に繰り返し勉強するのが、独学で受かるための方法です。
ちょっと時間がかかりますが、3級は独学でも受かります。試す価値はありますよ。
コメント
[…] […]