転職活動の際、面接では必ずといっていいほど、
● 転職する理由
● 前職の退職理由
が聞かれます。
特に、職歴で
「短期間で退職している」
といった場合には、
面接官はなぜ短期間で退職したのか?その理由を質問してきます。
その質問をする意図は、
● 入社してもすぐ辞めてしまうのでは?
と不安に思うからです。
面接官に、
短期間で退職した理由を伝えるのは難しいな
どのように理由を伝えれば、
面接官は不安に思わないかな?
今回はこのような質問に答えていきます。
☞この記事の解説者である私は、
● 転職経験6回
● 現在は中途採用の書類選考、面接もやってます
ここからは、
私が転職で使った実践的な例文も4つご紹介しながら、
短期間で退職した理由を面接でどう伝えたらよいかを解説していきます。
短期間で退職した理由/面接でどう伝える?
短期間で退職した理由を面接で伝える場合、以下の5つを気にしましょう。
● 退職することが不本意であったことを伝える
● やむを得ず退職したということを伝える
● 愚痴や悪口にならないようにする
● 会社側にも問題があったな、と思ってもらえるように説明する
● 前向きな内容に変換して伝える
この5つを気にして、退職理由を伝えることができれば、
面接官も「短期間での退職はしっかりした理由があった」とわかり、安心します。
では、ここから具体的な例文をご紹介します。
残業が多すぎた理由
「前職は、100時間超が常にある状態で、さらには深夜残業や休日出勤の常態化しており、厳しい仕事環境にありました。
厳しい環境でも仕事を続けるための体力や精神力はありますが、休み無しの残業だけの生活になってしまうと、スキルアップのために続けている簿記の資格取得の勉強ができないと悩んでおりました。
将来のためにもスキルアップを目指しながらしっかり仕事していきたいと考え、現在転職活動を行っております」
残業が多すぎて、身体がしんどいという理由をそのまま話してもダメです。
厳しい仕事環境であったけど、今後新たな環境でスキルアップしながら頑張りたい、という前向きな回答がいいですね。
給与や福利厚生について、内定時と話が違っていたという理由
「前職では、内定時に給与や福利厚生などの条件面について確認をして、納得したうえで入社いたしました。
しかし入社してみると、給与や福利厚生面が当初の予定から大幅に悪くなってしまいました。当初の条件から給与が大幅に下がってしまったため、再検討をお願いしましたが、対応できないとのことでした。
給与面の問題についてはさすがに生活にも影響してきます。
また自分の経験・能力を評価していただける会社で活躍したいと思い、改めて転職を検討いたしました。」
実はよくある事例です。
給与や福利厚生が、当初聞いていた話と違ったためにトラブルとなって、結局短期で退職してしまった
こんなトラブルに合った場合でも、正直かつ前向きに丁寧に理由を説明すれば、面接官に納得してもらえます。
加えて、
「内定後は、条件面含め、お互い事前にしっかり確認していきたいと思っています」
と言っておけば、悪い感じはしないと思います。
内定時の職種と違う職種に配属されたという理由
「当初、経理採用で内定を頂きましたが、実際に配属されたのは、人事部門でした。当時は採用活動などを担当し、業務を通じて人材確保の大変さを理解することができました。
しかし、やはり私の得意とする経理の仕事がしたいと思い、何度か部署異動を願い出ましたが、人員が不足しているという理由で異動は難しいとのことでした。
そこで、より自分の実力が発揮できる経理の仕事をしたいと思い、転職を決意いたしました。」
これもたまに出てくる事例です。
入社後、
会社の都合で、予定していた部署に配属されず、全く違う部署に配属されてしまった
といった事例です。
入社した者としては、
● そんなの聞いてないよ~
となってしまいますね。
その後、会社と協議しても取り合ってもらえず、
結局、自分のやりたい仕事をやるために、改めて転職活動を始める・・・
このような場合の退職でも、正直に理由を話した方がいいです。
さすがに、会社側に問題あったね、と面接官も納得はしてくれます。
その際にも、愚痴な感じで話さず、
● やっぱりやりたい仕事をしたくてとか、
● 自分の得意な仕事をしたい
など前向きな回答がいいです。
会社の将来、担当業務に問題があったという理由
「入社後、業務を通じて、会社の運営が国や自治体からの補助金頼みであるということに気づきました。そもそも補助金の依存度が高い業界だったことは承知しておりましたが、決算数値を分析していく中で、その会社は補助金がないと事業が継続できないくらい財政状態が厳しいことがわかりました。
さらに、入社後の私の業務は、補助金を受給する仕事がメインとなっており、私の得意とする決算税務業務がほとんどできない状況もありました。
流石に会社の将来性は、非常に厳しいことがわかり不安を持ちました。
また、私の得意とする業務に携わることができないといったことから、改めて私自身か活躍できる職場に転職しようと思い、退職を決意いたしました。
この事例は、
かなり具体的に説明した理由です。
これも私が実際に経験した理由です。
本音過ぎた回答かもしれませんが、意外と面接官の受けが良かったのです。
会社の将来性に問題があることを、具体的に説明したことで、面接官が興味を持ってくれた事例です。
ちょっと使いずらい事例かもしれませんが、参考までにご紹介します。
今回ご紹介した理由は、
私自身が転職で何度か使った理由です。
(この理由はウソではなく、全部ホントのことですが)
いずれの理由も、
● 当初内定時に想定していたことと、大きく違っていた
● 少々、会社側に問題があった
● 自分がもっと活躍できる場を求めている
● 前向きに動こうとしている
ということを、わかりやすく説明することが良いと思います。
会社が酷かったということを強調してはいけません。
それは単なる愚痴にしか聞こえなくなりますので。
まとめ
短期間で退職した理由を面接で伝える場合、
あくまで、面接官に共感を持ってもらえるような理由を話す必要があります。
● さすがにしょうがないよね
● これから頑張ろうという前向きなところはいいね
というように、面接官に思ってもらえるといいですね。
特に、
● 退職することが不本意であったことを伝える
● やむを得ず退職したということを伝える
● 愚痴や悪口にならないようにする
● 会社側にも問題があったな、と思ってもらえるように説明する
● 前向きな内容に変換して伝える
この5つを気にして、自分なりに退職理由をまとめてみることをおススメします。
また、今回ご紹介した文例を参考に、退職理由を文章にしておけば、面接でもスラスラ理由を説明できるようになると思います。
また退職の理由をどう説明すべきか悩む場合は、
事前に転職エージェントに相談することもおススメです。
転職エージェントは、
相当数の転職者の退職理由についての相談も受けていますので、良い回答も得られるかと思います。
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